patisserie ma-sa
北小金駅東口に鎮座するショッピングスポット「北小金サティ」の裏手にある、ガラス張りの「patisserie ma-sa」(パティスリー マーサ)は、パリにある雑貨店のようなかわいらしい雰囲気のケーキショップ。オープンして1年ちょっとだが、すっかり「北小金でおいしいケーキ屋さん」として定着。おいしいおやつを求めにやってくる人たちが引きも切らない。
ma-saで良く聞くのは「シュークリームがおいしい」という評判だ。注文を受けてからクリームを詰めるので、皮はサクッ・クリームもみずみずしくトロリとしていて、ちょっと忘れられない味なのだとか。これは食べてみなければ。
さっそく店内に入ると、美しく飾り付けられた生ケーキ・焼き菓子・その他いろいろが目に飛び込んできて「あれも食べたい」「これも食べたい」と目移りしてしまう。
オーストラリア産チーズを焼き込んだチーズケーキ。季節のフルーツを使ったショートケーキ。ショートケーキといえばイチゴだが、今はイチゴの季節でなく、納得のいく味でないので、要望があっても旬の時期になるまでは出さないのだとか。さすが、職人ならではのこだわりだ。

迷ってしまってキリがないので、オーナーにおすすめを聞くという形でチョイスすることに。選んでもらったのは「マンゴーココナッツ」「マンゴーロール」「モンブラン」の3種。
旬のマンゴーを使った2点は、同じフルーツを使っているものの、スポンジケーキタイプにプリンタイプと味わいの異なる両者。それらに、誰もが大好きなマロンのケーキというラインナップ。持ち帰るのが楽しみになってくる。
ほかにおすすめの品を聞いてみると、意外なものがピックアップされる。「極上かすてら」。専門店でもないのにカステラを扱っているケーキ店は初めてかもしれない。
しかし、ただでさえケーキ作りの業務が忙しいはずなのに、カステラを作るのは大変ではないのだろうか。それに、カステラをふんわり、かつしっとりと焼き上げるのはプロでも難しいと聞いたことがある。
その秘密はオーブンにあった。カステラを上手に焼き上げる、特殊なものなのだそうだ。導入したきっかけをうかがうと、「うちで使っている永光卵つながりです」とのこと。


「永光卵」とは、房州生まれの地卵。黄身の色も味も非常に濃く、ケーキづくりにはもってこいなのだそうだ。この卵の良さを生かすには、ごまかしのきかないカステラが良いということで、すすめられて機械を導入したそうだ。
昔ながらの木枠で作るカステラは、卵の風味が存分に生かされた、あたたかい味わい。これは人気があるのもうなずける。
「こういうものもありますよ」とオーナーシェフが小さい袋に入ったお菓子を出してくる。カステラを成型するときに出た切れ端をラスクにした「かすてらすく」。しかも100円という手頃さがよい。一気に20袋買っていく人も少なくないのだとか。確かにささやかなお礼返しなどに最適だ。どうしても味見したくなり、これも追加で購入決定する。

帰宅。どれから食べようか迷う時間は、幸福感にも似たひとときだ。ここの店では、保冷材を箱の内側に入れてくれている。箱の上に置く店が多いが「こんところに置いてちゃんと冷えるのかしら」と常々思っていただけに、鮮度に対するこだわりが感じられて嬉しくなってくる。
まずは、軽い口当たりであろう「マンゴーロール」から。たしかにふんわりとした食感だ。しかし、風味はとても濃厚。というのも、フレッシュマンゴーもさることながら、マンゴー味の生クリームや自家製のマンゴージャムが、マンゴーが練り込まれた生地で巻かれているのだ。完璧なまでのマンゴーテイストには脱帽するしかない。

次は「マンゴーココナッツ」。見た目は、マンゴープリンの上に生クリーム、フレッシュマンゴーにマンゴーピューレ。完熟したマンゴーの甘みが堪能できる。ma-saの生クリームは、原料にジャージー牛の牛乳を使っているのだそうだ。濃い味で定評のあるジャージー牛は、決してマンゴーの味わいに負けていない。そして、マンゴープリンの中にココナツのムース。ライムのような爽やかな酸味が効いており、トロピカルなムードがいっぱいだ。

そして「モンブラン」。「さくさくのタルト生地の上にフランス産のマロンペーストとバターを合わせた濃厚なクリームで絞りました」の説明書きどおりの味だ。嬉しかったのが、甘さがあっさりしていること。それでいて、栗の風味は損なわれていない。これなら甘いものに抵抗がある男性にも自信を持ってすすめられる。

3種を次々に食べ、満足感で一息ついたとき、ハッと気が付いた。当初のお目当てだったシュークリームを買ってくるのを忘れていたのだ。これはしまった。
そのとき、帰り際に渡された紙切れのことを思い出した。期間限定の「シュークリーム祭り」の告知。とある3日間、通常180円のシュークリームが120円で販売されるものだ。1日限定150個、簡易包装のみ。「そうか、これはもう1度行ってこいということなのだな」と、自分を無理矢理納得させる。

そういえば、その数日前には開店1周年記念の「シフォンケーキ祭り」をやっていたのを見かけた。シュークリーム祭りの次は、どんなイベントがあるのだろう。ちょくちょくのぞきに行ってみたい。。
松戸市小金44-1-2
TEL. 047-316-1234
営業時間:10:00〜20:00
木曜・第3水曜休
マンゴーロール:380円
マンゴーココナッツ:380円
モンブラン:380円
極上かすてら:650円
*ピコティ西館内のカフェ「café de OTA」では、ドリンクを注文すれば、ma-saのケーキを持ち込んで食べることができる
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