“アートに満ちたまち”へと進化を続ける六本木

現在の六本木に少なからぬ興味を持っている人であれば、「六本木アート・トライアングル」なる言葉を一度は耳にしたことがあるだろう。平成15年にオープンした六本木ヒルズの「森美術館」、平成19年にオープンした東京ミッドタウンに移転した「サントリー美術館」、同じく平成19年に約30年ぶりの新しい国立美術館としてオープンした「国立新美術館」。所在地の点を結べば三角形を描くようになることから、この名がつけられたという。

このアート・トライアングルを核として、六本木はいま、東京随一の“アートに満ちたまち”へと変貌を遂げようとしている。

森美術館

六本木アート・トライアングルの中で最も古くから六本木にて芸術発信の役割を担っていたのは「森美術館」。人気の施設・六本木ヒルズ森タワーの53階に位置しているミュージアムで、都心を眼下に見下ろす眺望を持つことから、これまで美術にさして関心のなかった層までもカスタマーとして取り込むことに成功。六本木というエリアが発信するアーティスティックな面を広くアピールするものとなった。

一方の「サントリー美術館」は、東京ミッドタウンのコンセプトの1つでもある「和」をテーマにした、落ち着ける美術館。開館自体は古く、昭和36(1961)年に誕生。以来「生活の中の美」をテーマに、多くの人に普遍的な美を伝え続けてきた。現在もオープン以来の館蔵品を主軸に、多彩な企画展を展開、人気を博している。

しんがりを飾るのは「国立新美術館」。広い敷地と豊かな緑を持つ心地よいミュージアムは、国内最大級の展示スペースが自慢。近・現代美術を中心としたバラエティーに富んだ展覧会を開催。訪れる人の目を潤している。

国立新美術館

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かつて品格を誇った藩邸・華族邸宅の街・六本木

六本木ヒルズ、東京ミッドタウン、ネオンさんざめく飲食店、点在する各国の大使館……昼は活気を持ち、夜も明るさを失わない六本木。

東京で最も賑やかな街の1つとされるこの六本木だが、江戸時代は藩邸街、明治期から戦前にかけては華族の屋敷街であり“元祖・山の手”とでも言うべき高級住宅街であったことは、意外にもあまり知られていない。

「六本木」という地名が付けられたのには、いくつかの説がある。
1つは「6本の松の木があった」こと。江戸期のこの界隈は門前町であったこともあり、かつての光景としては「さもありなん」。本当かもしれない、と思わせる一説だ。
似たような説には「幹が6股の大イチョウがあった」というものもある。こちらも容易に想像がつき、なかなか信憑性がある。

港区六本木西公園

また1つには、江戸期に「青木氏、一柳氏、上杉氏、片桐氏、朽木氏、高木氏それぞれの大名屋敷が建っていた」という説もある。各大名の名字を見てみると、確かにいずれも“木”に関係しているものばかり。昔ながらの出で立ちを持つ「六本木西公園」などを見るにつけ、「この説も本当かもしれない」などと、歴史の謎に楽しく引き込まれてしまう。

上記の大名屋敷は、恐らく立派なものだったであろう。しかし、この六本木あたりで偉容を誇っていたのは、何と言っても大名の中でも名門の長府藩毛利家の「麻布日ヶ窪上屋敷」ではないか。家屋は現存しないが、庭園は時を超えて手入れが施され、現在はなんと六本木ヒルズの中に保存。高層ビルの隙間を埋める現代のオアシスとなっている。

麻布日ヶ窪上屋敷跡

この屋敷は「忠臣蔵」で有名な赤穂浪士の一部が主君を後追いして果てた地であり、日露戦争の英雄、陸軍大将・乃木希典の生誕地でもあったという。六本木は、武家の者が集った場所ならではのエピソードを持つ地でもあるわけだ。

武士の時代が終わり、明治期になっても、六本木は選ばれた者が住む「一等地」であり続けた。もともと江戸市中の端ということで、交通は便利。のちには市電も通るようになる。そして、晴れた日には名峰・富士山を望むことができる。人気が集まらないわけがない。

国際文化会館

大名屋敷が持っていた雰囲気は、そのまま華族の邸宅、財政界の大立て者の住居のあるまちとして受け継がれていく。旧岩崎邸(三菱財閥)だった「国際文化会館」などは、いまなおその面影を色濃くとどめている光景。また、現在でも六本木に大使館多いのは上記のことも関係しているだろう。

一方、六本木は文豪たちが腰を落ち着けたまちでもあった。島崎藤村・梶井基次郎・伊藤整・三好達治と、近代文学ファンならずともその名を知る顔ぶれの文士たちが六本木に住まい、数々の作品を残した。

その中で最も有名なのが、永井荷風だ。当時の内務省に勤務していた父を持つ良家の子息であった荷風は、大正9(1920)年、現在の六本木一丁目に「偏奇館」なる洋館を建築する。ペンキ塗りの瀟洒な建物は、当時はさぞかし人目を引いたことだろう。残念ながら偏奇館は昭和20(1945)年の東京大空襲で焼失。しばらくは建物があったことを示す案内板があったが、現在の「泉ガーデン」建設により、もはや目にすることはできない。

偏奇館の焼失から数ヶ月、第二次世界大戦は終わり、六本木にあった軍事施設は連合国軍およびアメリカ軍に接収される。そのあたりから六本木には外国人向けの商店や飲食店が並びだし、現在の国際色豊かなムードが作られるようになった。それから遅れること数年間、六本木界隈にはいくつかのテレビ局が開局。芸能人御用達の店も加わり、ますます賑わいを見せていく。

その賑わいは、現在の六本木となんら変わりがない。軍事施設が姿を消しても、六本木は人々に愛されるまちであり続けている。
それに加え、IT事業や金融事業などといったインテリジェンスあふれる、時代の最先端を行くビジネスがこの六本木で成長中。パリッとしたスーツに身を包むエクゼクティブたちが、今日も街を闊歩している。

品格ある歴史を誇り、華やかな賑わいを持ち、未来への可能性あふれるビジネスが発信される街、六本木。ほかのエリアにはなかなかない希有な魅力は、昔の大名や華族よろしく実際に住んでみることで、より実感できることだろう。

リストランテ・ダ・ニーノ

人間、充実した毎日を過ごしていても、時には元気が出ないこともある。そういうときは「おいしいもの」を食べるという方法を取るようにしている。できれば、太陽の恵みを存分に受けた地で育まれた、身も心も元気になるような料理を。

太陽が降り注ぐ地といって思い出すのは、イタリアのシチリア島だ。そういえば以前、友人からシチリアのブッチリア市場(パレルモ)の写真が入った絵はがきを現地よりもらったことがある。豊富な食材、あふれる活気。こうした地が生み出す料理を食べたら、少しは自分のコンディションも上り調子になるのではないだろうか。

リストランテ・ダ・ニーノ

日本にあるシチリア料理店の中で“真の本場の味付けを楽しめる店”として名を馳せている店が、乃木坂にある「リストランテ・ダ・ニーノ」。シチリア島最西部の都市・トラパニは「エリチェ」という、風光明媚な景観とともに伝統的なシチリア料理でも有名な地出身のオーナーシェフが切り盛りしているレストランだ。
ランチは常に大賑わいのため、ゆっくりできそうな夜に狙いを定め、予約してから元気をチャージしに行くことに。

リストランテ・ダ・ニーノ

リストランテ・ダ・ニーノの夜のおすすめは「タオルミーナコース」。「新鮮な前菜の盛り合わせ」からスタートする料理は、至るところにシチリアらしさがあふれている。

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ル・ブルギニオン

ル・ブルギニオン

空に届くような摩天楼が林立し、スタイリッシュにかけては東京随一の街・六本木。東京でも屈指の人気フランス料理店「ル・ブルギニオン」は、そうした六本木のまん中にありながら、周囲の雰囲気とはまったく異なる趣を見せている。

位置しているのは、あの六本木ヒルズから歩いてすぐのところにあるテレ朝通り。ハーブが育つテラスを持ち、窓から入る日ざしが心地よい、まさに“六本木らしからぬ”光景を持つレストランは、六本木へ遊びに来る人や、このあたりに住む人たちの隠れ家的レストランとして静かなにぎわいを誇っている。

ル・ブルギニオン

国内外の数々の名店で腕を磨いたオーナーシェフが意匠を駆使して繰り出す料理が支持されているル・ブルギニオン。当然ながら、店は毎日が満席状態。予約がとりづらいことでも知られている。

もし幸運にも席が確保できたら、人気のアミューズ(付き出し)で始まるコースメニューもよいが、せっかくならばアラカルトに挑戦し、自分の好みの料理を自由にオーダーしてみるのも楽しいものだ。

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港区麻布地区総合支所

港区麻布地区総合支所

諸事の用件で港区役所へ行く必要があったとき、「麻布地区総合支所」へ赴けば、わざわざ芝公園の本庁まで足を運ばずとも、ある程度の用事を足すことができる。所内には管理課・協働推進課・区民課があり、住民登録・証明発行・転入学に関することや、戸籍に関する届・証明発行に関すること、区税・国民健康保険・国民年金・介護保険に関することなど、生活に密着した業務が幅広く取り扱われている。忙しくてなかなか遠出できない人などには、ことにありがたい存在だ。

特に子どもがいる家庭では、この麻布地区総合は非常に使い勝手がよい。1階には授乳室があり、清潔なベッドや手洗い台が備え付けられている。麻布地区総合のホームページでは、管轄内にある病院や公園、保育園や児童館などの紹介がなされているので、麻布・六本木エリアに住むことになったときは1度はチェックしておきたい。

港区麻布地区総合支所
所在地:東京都港区六本木5-16-45
電話番号:03-3583-4151
http://www.city.minato.tokyo.jp/sisyo/azabu/index.html

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